acaiaの電動グラインダー Orbit

レポート

みなさま、acaiaと言うメーカーはご存知でしょうか?

acaia lunar や perl など高級コーヒースケールで有名なメーカーさんですね。

(めちゃくちゃ欲しいですが、ちょっと高くて手が出せない。。。ちなみにLunarは3万7000円程)

acaia lunar 出典:acaia

ただタイトルの通り、今日はスケールの話ではなくacaiaさん初の電動グラインダー Orbitの話をさせてください。

まだ発売前の製品で、つい最近YouTubeで紹介動画が公開されたばかりになりますが、今後結構話題になるんじゃないかなと思っています。

(ちなみに、まだacaiaさんの日本語サイトでは紹介もされていないですね。)

acaiaさんのOrbitに関するニュースリリースはこちら

半年ほど前のものになりますが、acaiaさんが行ったお披露目イベントも興味深かったです。

基本情報

acaia orbit 出典:acaia

基本性能はこんな感じです。

  • シングルドース向け
  • 低リテンション
  • ステップレス調整
  • 64mm フラット臼 採用 (SSP Burrなど利用可能)
  • 調整可能なモータースピード (Max1000rpm)
  • お値段: US$1350 (目安)

今時のハイエンド電動グラインダーのトレンドを全て取り入れたグラインダーになってますね。

まずは、大きなホッパーを持たず、毎回挽きたい分の豆を投入するシングルドーススタイル。かつこのスタイルに重要な低リテンション。エスプレッソに最適なステップレス調整。最近の家庭向けのグラインダーは基本このスタイルですね。この辺りの特徴の利点について詳しくはこちらの記事に書いています。

64mm フラット臼も最近非常に人気の臼サイズです。

ポイントは様々な臼メーカーがこの64mm臼を作っているので、後から臼を交換することで特徴の違うコーヒーを挽くことができることです。

64mm臼を使う有名所のグラインダーは、Lagom P64や、Fellow OdeやDF64といったところですね。多くの 家庭用ハイエンドグラインダーが採用するサイズです。

みんな大好きSSP製のFlat Burrももちろん搭載できます。

(以前紹介した、Eureka Oro Mignon Single Dose のよく聞く文句が、こいつはEureka特注の65mmサイズを採用していることです)

モータースピードを調整できると言う機能は、最近ハイエンドグラインダーによく見られる機能です。(Lagom P64も調整できます)

まだ結構新しい機能で、スピードがどのようにコーヒーに影響するかみなさん色々と研究されている最中みたいですが、ざっくり言うと早い方が微粉の発生が多くなってよりボディの強めのコーヒーに、遅いとより均一な挽き目になってクリアなカップになると言われています。

このクラスのグラインダーを買うような人にとっては色々実験できることが増えるので面白い機能ですよね。

価格に関しては$1350を予定しているようです。(初回ロットEclipse Editionの価格)

acaiaのスケールの価格から言ってもっとやばい値段になるかと思っていたのですが、かなり競争力のある価格だと思います。

機能的にも非常に近いLagom P64は$1475なので、それよりも安いと言うのは驚きました。

ここまでは、全く悪い意味ではなく、今のトレンドで求められているグランダーを忠実に作ったって言う印象です。

スケール・アプリ連携

このグラインダーの特徴はスケールとアプリ連携にあると思います。

YouTubeの紹介動画を見ていただくとよくわかりますが、マグネットでピタッとacaia lunarスケールがくっつくようになっており、スケール側も自動で置かれたことを検知して連携モードに入るっぽいです。

acaia orbit 出典:acaia

スケールと連携することで重さを測りながら指定した量の豆を挽くことができるみたいです。

ただぶっちゃけこの機能は個人的にはどうなんだろう。。。?と言う感想です。

シングルドースの先に豆の量を測って、グラインダーに投入した豆を全て挽くというワークフローと全くマッチしていない気が。。。

狙った重さ分豆を挽くにしても、そもそも大きなホッパーがついていないので意味があるのか?

自社の他製品との連携させたいのは分かるのですが、典型的な「できるからやりました機能」のように見えてしまいます。

あって困るものではないので、全然いいとは思うんですけどね。

(私がアホで何か意味を見逃しているだけの可能性も多々あるので、どなたか分かる方いたらぜひ教えてください。)

連動機能を考えるとすると、例えばワークフローを考えると、Lunarで直前に豆を測ると思うので、直前に測った重さ分挽き終わったらモーターが自動で止まるとかですかね?(モーターの負荷とかで判定できると思いますが)

あとは、挽く前後の差分でリテンションを表示するとか?とは言えこのぐらいの引き算ならやってもらうほどでもないですが。

うーん、なかなかいいアイデア浮かばないですね。

アプリとグラインダーの連携させることで、モータースピードの調整ができるそうです。

で、ちょっと面白いのがRPMプロファイルまで設定できるらしいのです。RPMプロファイルと言うのは、何秒間〇〇RPMで回した後、自動でXX RPMに切り替えるみたいな感じです。RPMの影響もまだよく分かっていない中、プロファイルまで調整する意味があるのかと聞かれると疑問ではありますが、自由度と言う意味では面白いですよね。

(ただアプリではなく、物理ノブもあったらより直感的じゃないかな?とは思ってしまいます。)

Weber Workshopsとのコラボ

グラインダーを色々調べている方だったら、この形なんか見覚えあるなと思うかもしれません。

多分、思い浮かべたのはこちらのWeber WorkshopsさんのEG-1じゃないかなと思います。($3750もする超高級グラインダーです。)

EG-1 出典:Weber Workshops

似ているのには理由があって、実はこのacaia orbitはWeber Workshopsさんとのコラボで設計されているそうなのです。

この点はかなりプラス要因だなと感じます。

確かにacaiaさんは非常にクオリティの高いスケールを作ってきましたが、グラインダーは初になります。

実績と言う意味ではちょっと心配もあって当然です。

ですが、この点を補うためにWeber Workshopsさんとコラボしてしているみたいですね。

Weber Workshopsさんのグラインダーは全く手が届かないけど、もうちょっとお手頃にそのエッセンスが入ったグラインダーが買えると言うのは非常に惹かれます。

このグラインダーの特徴的な機能が個人的にはイマイチしっくりきていませんが、基本性能は文句なしですし、acaia + WeberWorkshopsのコーヒー業界の有名メーカーのコラボと言う意味でも非常に期待できるグラインダーだなと思います。

2022年夏に初回ロットの出荷予定とのことで楽しみにしたいと思います!

(残念ながら初回ロットはUSへの発送のみだそうです。)

コメント

  1. コーヒー迷宮入り より:

    今後ホッパーも販売する予定らしく、スケールとの連携があるようです⭐️

タイトルとURLをコピーしました