Gaggia Classic Pro 使い方入門

ガイド

みなさん、こんにちは!

先日、念願のGaggia Classic Proを購入し、しばらく使ってみて大体使い方が把握できてきました。今日は簡単に使い方の説明をしていこうと思います。

まぁ説明書読めば良い話ではあるのですが、説明書も英語ですし、書いていないことも色々あるので、Gaggia Classic Proを初めて使う方の参考になればなと思います。正直私も全て使い方を把握しているわけではないので、ここ間違ってるとか、こういう便利な使い方あるよとかコメントありましたらぜひ教えてください。

では、行ってみましょう。

スイッチ・ランプ・ノブ

まずは操作の基本となる、スイッチ、ランプ、ノブの意味を解説しておきます。シンプルに思えるのですが、実は組み合わせて使ったりとか、ん?と思うことが数回あったので。

Gaggia Classic Proにはスイッチが3つ、ランプが3つあります。スイッチとランプが対になっており、ざっくり意味合いも関連のあるものになっています。

全てスイッチは下側が押し込まれた状態がONです。

電源スイッチ・ランプ

一番左が電源スイッチと電源ランプです。これは簡単ですね。ONすると電源入り、電源が入っている間ランプが点灯します。

Gaggia Classic Proは比較的小型なマシンなので、そこまで気にする必要はないみたいですが、結果に拘りたいならマシン全体が温まるように電源を投入してしばらく経ってから(30分とか)抽出を始めると良いみたいです。こうすることでボイラーやグループヘッドが十分に温まり、抽出中の温度変動を抑えてくれる効果があります。

Brewスイッチ・Steamスイッチ

続いて真ん中のコーヒーカップの絵のついたスイッチ、これがBrewボタンです。このボタンをONすることでポンプが作動し、グループヘッドからお湯が出てきます。

右のスチームの絵のついたボタンがSteamボタンです。このボタンはONすることでボイラーの加熱温度を変更(沸騰するように)します。Brewボタンと違い、こちら押しただけでは何も起きた感じがしません。なんかこの辺が最初は違和感ありましたね。(今は慣れましたが)

スチームノブ

マシンの右側にあるのがスチームノブです。これを解放(逆時計回り)することで、スチームを出します。

ちなみにSteamボタンを押して、スチーム用の温度まで上がっている場合はスチームが出てきますが、Steamボタンを押していない状態では出てきません。ワンドにお湯が残っている場合はそれが出てきたりします。

SteamボタンをONし、BrewボタンもONした状態でノブを開けると、スチームワンドからお湯を出すことができます。(これは分かりづらいですよね。)

Brewランプ・Steamランプ = 温度表示

では、残りの2つのランプですが、中央のランプがBrewランプ、右側のランプがSteamランプです。この二つはボイラーの温度を示すランプになります。Brewランプがつくと、エスプレッソ抽出に適した温度になったことを示します。Steamランプの方は、スチーム可能な温度になったら点灯します。(同時点灯はしないようです。)

基本の使い方としては、Brewランプが点灯したらBrewスイッチを押して抽出を開始する、もしくはSteamランプが点灯したらスチームノブを解放してスチームすることになります。点灯したらON、まぁ分かりやすいですよね。

この方法でも全く問題はないのですが、よりマシンを使いこなすなら、実は逆のことをした方がいいのです。何言ってんだ、って感じですが少し説明します。

まず一つ覚えておくと良いのが、ランプが点灯=加熱が止まるということです。

ボイラーは加熱しすぎないように温度センサーがあります。センターはONする温度と、OFFする温度があり、温度がセンサーONレベル(高いレベル)まで達すると、ランプが点灯し、ヒーターを止めます。そうすると次第に温度が下がっていき、OFFするレベルを下回ると、ランプが消灯し、ヒーターをONするという動きになります。

センサーのレベルが違いますが、この動きはスチームの時も同じです。

BrewスイッチをONしてポンプが作動すると、グループヘッドからお湯を送り出すと同時に水タンクから冷たい水がボイラーに送り込まれます。そうすると急激にボイラー温度が下がります。Brewランプが点灯しているときに、Brewスイッチを押すと、ヒーターがOFFの状態で冷たい水が送り込まれることになるので温度低下が激しくなります。逆に、Brewランプが消灯している時にBrewスイッチを押せば、ヒーターがONのまま抽出を開始でき、温度低下を軽減できます。

当然、マシンの電源を入れて最初にランプが点灯する前は単純に温度が低いだけなので、そこで抽出してはいけません。一度ランプが点灯するところまで温めて、その後消灯した後しばらく待ってグラフの星のタイミングを狙ってBrewボタンを押すとベストです。

横道が長くなりましたが、このような方法はTemperature Surfingと呼ばれ(温度の波に乗って使うイメージで)、Gaggia Classic Proのように温度コントロールがざっくりしたマシンで温度安定性を上げるテクニックになります。(私ももう少し練習したら、また詳しく書きますね。)

セットアップ

では使い方の方に入っていきます。

洗浄

まずは色々とパーツ取り外して洗ってください。ポルタフィルターとバスケット、ドリップトレー、タンク、排出ダクト(タンクの左手前にある金属パイプ)あたりですかね。タンクを取り外すには、排出ダクトを外す必要があります。(届いた時はついていないので、分かるかと思いますが。逆に、これ取り付けずに使うと抽出が終わった後、危ないので危ないので試したことないですがマシンからお湯が吹き出すので必ずつけてくださいね。)

他のパーツは解体しないと外れないので、気になったら濡らしたペーパータオルとかで拭いておいてください。マシン上部にある水の投入口とか、抽出用の水が触るので拭いておきたいですね。

そしたらタンクに満水まで水を入れます。マシン上部から投入するか、タンクを前面から取り出してタンクに直接水を入れるかは好みですね。私はタンク取り出すのは若干面倒なので、上から入れています。

私は水道水を使っています。日本の水道水は軟水なのでスケーリングの問題は発生しづらいと思います。しばらく使ってみて解体してみて、スケールが問題になりそうか確認してみたいですね。

注意点としてスケールが怖いからと、蒸留水など全くミネラルを含まない水はマシンに入れてはいけません。蒸留水はものを溶かす力が高いので、ボイラーなどから金属を溶かしてしまったりするためです。

プライミング

初めてマシンを使う時はプライミングという、ボイラーに水を送り込む手順を行います。ボイラーに水のない状態で加熱してしまうとマシンの破損の原因になりますので、必ず行いましょう。

まずノブを解放します。ノブの先に何か容器をおいて、電源をONして、Brewボタンを押します。

そうするとポンプが作動する音が聞こえるはずです。グループヘッドから水が出始め、しばらく待つとボイラーが満水になり、スチームワンドから水が出てきます。安定して水が出てくる状態でしばらく走らせておきます。(これでまぁ内側の洗浄にもなりますし)

これでボイラーないが水で満たされた状態になります。

エスプレッソ抽出

いよいよ抽出していきます。今回は通常の非加圧式バスケットで入れる場合を解説します。

予熱

マシンの電源を入れて、しばらくおいておきましょう。予熱することで抽出温度が安定します。この時ポルタフィルタも取り付けておきましょう。グループヘッドと一緒に温まります。こうすると抽出される時の温度低下を防げます。(取り外した時はポルタフィルタが熱くなってますので気をつけてくださいね)

豆の準備

豆を準備してグラインダーで挽きます。

ダブルバスケットなら14g程、シングルバスケットなら7g程が目安になります。ここは色々試して調整してください。

結構な細挽きにします。こちらも調整必要ですね。

パック準備

挽いた豆をポルタフィルタにセットしていきます。これをPuck Prepって呼びます。Puckとはバスケット内で押し固められたコーヒー粉のことですね。

まずはこぼさないようにポルタフィルタに移します。

固まっている粉があると抽出が不均等になるので、少しフォークなどでほぐしてあげるといいでしょう。(本当は専用の道具とかあるんですけどね、とりあえずこれでいいでしょう。)

ほぐしたら、ポルタフィルタをコンと台に軽く叩くと粉がいい具合に平になってくれます。

手でポルタフィルターを横からトントンしてもいいです。(熱いので注意)

そうしたらタンパーで押し固めます。押し固める力はどのくらいでもいいみたいですが、重要なのは毎回同じぐらいの力を使うことです。こうすることで抽出が安定します。

これで出来上がり。

抽出

予熱させておいた場合、このようにBrewランプが点灯している状態になっていると思います。

先ほど書いた通りヒーターONの状態で抽出していきたいので、ポルタフィルタを外した状態でBrewスイッチを押し、お湯を流していきます。こうするとグループヘッドで過剰に加熱されてしまったお湯(蒸気が出てくることもあります)が排出できます。

ランプが消灯したらBrewスイッチをOFFにしましょう。

そしたらすかさず、ポルタフィルタを取り付けてロックします。

10秒程待ったあと(温度が少し上がるのを待つ)、BrewスイッチをON。

抽出されるのを待ちます。

14gの粉の場合、30秒程で、粉の2倍の液体28gぐらいが落ちるぐらいが目安のようです。これはあくまで目安なので、いい感じのところに調整します。

これでエスプレッソの出来上がり。

抽出後の掃除

抽出が終わったら、ポルタフィルタを外します。Gaggia Classic Proにはソレノイドバルブがついており、抽出が終わったらバスケット内の圧力を抜いてくれるので、取り外すときに爆発するとかはありません。パックの状態もそれほどびちゃびちゃではなくなっているはずです。(乾いているというほどではないですが)

ポルタフィルタを外したら、ノックボックスなどにコンコンと叩いてパックを落とします。少し残った粉は拭き取るなり、洗い流すなりしてください。

終わったら、グループヘッドにも粉がついている場合もあるので、Brewスイッチを押して、お湯で流してあげるといいかもしれません。

たまにパックがなくなっている時があります。一瞬何が起きた?!ってなりますが、グループヘッドの方に引っ付いているだけです。下から覗き込むとあるはずです。

ミルクスチーム

Steamボタンを押して、ボイラーの温度を上げていきます。Steamのランプがつくまで待ちます。

その間にピッチャーにミルクを用意しておきましょう。ミルクは冷えたものを使ってください。(あえてあったかいもの使う人いないと思いますが。)

ランプが付いたらスチームしていきます。

スチームワンドの先端をミルクにつけた状態でノブを回してください。コツはノブを複数回回してちゃんとフルパワーで解放することです。

ワンドの先端を水面から上げてはいけません、大変なことになります!(私も一度なりました。。。。)

ミルクのスチームテクニックに関しては別記事で詳しく書きます。

スチームが終わったら、パージ(タオルやペーパータオルで包んでノブ解放)して、ワンドを拭き取ることをお忘れなく。目的は、ワンドに残ってしまったミルクを噴き出すこと・拭き取ることです。パージするときは火傷しない様十分お気をつけください。

エスプレッソに注いで、完成です!

ということで、色々とGaggia Classic Proの使い方についてまとめました。

色々と複雑ですが、めちゃくちゃ楽しいですね!極めがいのあるスキルだなと思います。

もし興味ありましたら、他のGaggia Classi Pro関連記事ももどうそ。

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