ドリップコーヒー・アメリカーノ・Sprover 比べてみた

レポート

本ブログではエスプレッソマシンを使って、ドリップコーヒーのようないわゆる普通サイズのコーヒーを淹れる方法を2つ紹介しました。

  • アメリカーノ:エスプレッソを淹れて、お湯で割る方法
  • Sprover:エスプレッソを淹れる要領で、少し荒めの粉を使い、カップ一杯分のお湯を通す方法

淹れ方について詳しい話は、それぞれ記事を書いていますのでぜひリンクの方に飛んでみてください。

で、おそらく皆さんが気になるのは、結局どう違うの?どれがいいの?ということだと思います。

色々なコーヒーの味わい方を楽しむという意味ではもちろんそれぞれ面白いのですが、比べてみて個人的にはドリップとSproverが同列ぐらいで気に入っています。アメリカーノは正直他の二つと比べると、うーんっていう感じであまり淹れません。

今回はそれぞれ淹れてみて改めて比較し、それぞれの特徴・利点・難点を紹介していきます。

まずは淹れてみた

比較するために、まず三種類の方法でコーヒーを淹れました。

条件を揃えるため、全て同じ豆を使い、同じ9gの豆で160gのコーヒーを淹れました。

豆の挽き方はそれそれの抽出方法に合わせた粒度にしています。

荒い方から、ドリップ(14click)、Sprover(10clicks)、アメリカーノ(7clicks)です。クリック数は私の使っているTIMEMORE SLIM PLUSグラインダーでのものになります。

抽出時間は、ドリップ:4分、Sprover 30秒、アメリアカーノ 30秒でした。(アメリカーノはエスプレッソの抽出時間です)

というわけで出来上がりが、こちら。左から、アメリカーノ、ドリップ、Sproverになります。

見た目だけで結構違いますよね。同じカップを3つ持っていなかったので、揃えられず申し訳ないです。

アメリカーノ(左)は結構濁った感じの薄めの色合い、フィルター(真ん中)はクリアな赤みがかった黒、Sproverはフィルターに近い感じですが若干のクレマ付きになります。

準備の手間・楽しさ

コーヒーの抽出方法の比較において、手間や楽しさは重要なポイントです。

豆を挽く工程は同じですが、挽き目が違う分、荒い粉を使うドリップが一番楽です。アメリカーノがざっくり倍ぐらいの時間がかかりますかね。ハンドグラインダーを使っている場合はこの差は少し気になるかもしれません。

消耗品という意味でドリップは一歩後手になるかもしれませんね。ペーパーフィルターを使うため、多少無駄が多いと言えるかもしれません。ペーパーを買いに行く手間とエスプレッソマシンをメンテする手間を考えるとまぁどっちがいいとは言えないですね。ただ、コーヒーを淹れようと思った時にペーパーがないと気づいた時の絶望と言ったら。。。その意味でドリップだけに淹れ方を絞ってしまうのはリスキーですね。

抽出時間はそれぞれ違いますが、準備から考慮して全体的にかかる時間としては、どれもあまり変わらない気はします。エスプレッソを淹れる工程は結構多いので、抽出時間は短いものの準備に時間がかかります。逆にドリップは一番楽ではありますね。私はドリップする時にHARIO Switchを使っているのでお湯を注いで待つだけという楽さはあります。

淹れる楽しさ。これは難しいですが、今はまだエスプレッソを淹れる準備を楽しめているのでアメリカーノ・Sproverに軍配が上がります。

味比べ

まず基準となるドリップコーヒーですが、クリア感が一番あると感じました。クリアというのは、一番味の色々な要素がわかりやすい感じ。最初から綺麗な酸味が広がり、割とすっと消えていく。甘味が一番感じられるかなとも思いました。

続いてアメリカーノですが、感想はシンプルに薄いです。同じ豆とお湯の比率を使っているにも関わらず他の2つより明らかにコーヒーの濃度が薄く、あまり美味しくなかったです。美味しく淹れたかったら豆の比率を上げなきゃいけないですね。

最後にSprover。これが一番ボディ感があります。濃度という意味でも3つを比べて一番高く感じます。味的には一瞬間を置いてから酸味が広がり、色々な味が混じりあって滑らかな感じがしました。

まとめ

最初に書いた通りですが、個人的にはドリップとSproverが淹れ方としては気に入っています。

大きな理由は味ですね。アメリカーノは薄い。もちろん豆の比率を変えればアメリカーノも同レベルまで濃くすることはできますが、それって単純に勿体無いと感じてしまうんですよね。要はコーヒー豆の良い成分を取り逃しているに他ならないので。

ドリップとSproverは気分で決めています。良い豆を手に入れて、初めてちゃんと味わいたい時はドリップで淹れることが多いですね。やはり味がはっきり分かる気がします。豆の特徴を生かすという意味では負けますが、Sproverの味もどっしり感があって非常に美味しいです。仕事しながら飲む時とかに最適ですね。

ここまで書いてきましたが、好きなように色々な方法で淹れれば良いのです。一番いい淹れ方を決めるのは、それこそコーヒーの味わい方を狭めているだけなのでナンセンスですね。自分の気に入った方法で大半は淹れて、たまに他の方法を挟んでみると新たな発見があるかもしれません。

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