コーヒーに塩?!まずいコーヒーの救いかた

実験

みなさま、こんにちは!

今回はタイトルの通りですが、コーヒーに塩を入れていこうと思います。いや、ちょっと待ってください、決しておかしくなったわけではありません!

初めて聞かれた方は、コーヒーに塩なんて気持ち悪くてありえないと思われる方もいらっしゃるかと思います。(実際、私もその一人でした)ただ調べてみるとエチオピアなどでは古くから親しまれている飲み方のようです。

詳しいことは分かりませんので割愛しますが、塩分を少し入れることで、苦味・酸味を和らげてくれる効果があるそうです。

実際色々と実験して効果を確かめてみたので、共有したいと思います。

方法

まずコーヒーに直接お塩を入れることはあまりおすすめしません。なぜかというとこの手法に必要なお塩の量は非常に少量なのでそのままの塩で量を調整しようと思うと大変だからです。今回やってみて分かりましたが入れすぎると悲惨なことになります。。。

私が今回試した方法は、塩水を作り、この塩水の重さを計りつつコーヒーに足していくという方法になります。

1gの塩を19gの水に溶かし、濃度5%の塩水を作ります。見た目にも白っぽい、かなり濃い塩水になります。

塩1gってこのぐらい
水19gで溶かす、かなり濃い

この5%塩水を1gコーヒーに入れると、0.05gの塩を入れたことになります。0.05gなんてスケールで測れませんよね?なのでこの塩水化が必要なわけです。

実験:美味しいコーヒーでトライ

では早速コーヒーに入れていきます。まずは普通に美味しく淹れたコーヒーで実験してみました。HARIO スイッチで淹れています、今回使った淹れ方はこちら

この普通に美味しいコーヒーを100g取り分けて塩水を追加していきます。比較用に一緒に淹れたコーヒー別カップで取っておきます。

塩水 0.3g = 塩 0.015g

塩水を0.3g追加した状態では、塩味は全くしませんでした。コーヒーの味はというと、正直最初はわからないぐらいです。比較用カップのものと比べると、自分で塩を淹れているので何か変わっているだろうというバイアスがありますが、若干なめらかかな?というぐらいの感じでした。

塩水 0.6g = 塩 0.03g

さらに0.3g 塩水を追加しました。これでも塩味は感じ取れません。コーヒーの味は0.3gの時よりはっきり角が取れているというか、パンチがなくなっているという感想でした。

塩水 0.9g = 塩 0.045g

ここまで入れると、塩を入れていると分かって飲んでいれば、ほんのり塩味を感じ取れるぐらいでした。より角の取れた感じになります。

塩水 1.2g = 塩 0.06g

これだけ入れると、知らずに飲んでも塩味に気づくレベルになってきます。飲めなくはないですが、入れ過ぎなレベルになっていると思います。ここでちょっと思ったのが、コーヒーの舌触りが少しとろみを持ったというか、ボディ感が増した感じがしました。

塩水 2g = 塩 0.1g

一応、直で塩を入れる場合を想定し、コーヒースケールで一般的に測れる0.1gの塩相当となる、塩水2gまで追加してみました。

これだけ入れるとはっきりと塩辛く、まずいです。飲めるレベルではなくなります。

美味しいコーヒーに塩水を入れてみて思ったところとしては、確かにコーヒーの酸味・苦味といった角を塩分が緩和してくれる効果はあると感じました。

ただ、美味しいコーヒーの場合、その酸味も苦味もコーヒーの美味しい所なので、はっきり言って塩を入れることで悪化させているとしか思えませんでした。個人的にはやらない方がいいと思います。

実験:まずいコーヒーに入れてみる

じゃあ、コーヒーに塩は無駄なのか?そうとも言い切れないと思います。

必要以上に酸味・苦味の強くなってしまったコーヒーに塩を入れることで、そのエッジをとってあげることはできるかなとポテンシャルを感じました。

なので、あえて豆を細かく挽き過ぎた状態でドリップをしちょっと嫌なえぐみのあるコーヒーを淹れて実験してみました。出来上がったコーヒーの味は、えぐみが強いけど、軽いというか薄いという均一な抽出ができていない感じでした。

先程と同じように、100gのコーヒーに塩水を追加していきました。比較用に元のコーヒーも取り分けてあります。

細かく挽き過ぎて、淹れた後の粉が微粉でドロドロ

塩水 0.6g = 塩 0.03g

この塩分だと、塩味は感じられませんでした。またコーヒーの味の変化もあまり感じ取れませんでした。

塩水 1.2g = 塩 0.06g

ここまで入れると、ほんのり塩味を感じ取れる感じになりますが、コーヒーの嫌なエッジが緩和されて少し飲みやすくなりました。ただ、美味しいというレベルまではいかないかなという印象です。

結論

今回色々実験してみて分かったことが、

  • 確かに、塩には酸味・苦味を軽減する効果はありそう。
  • 美味しいコーヒーは酸味・苦味も楽しめる味で、そもそも軽減する必要なし。塩は入れないのがおすすめ
  • 抽出を失敗してしまったコーヒーや、豆が古くなって酸化してしまったコーヒーなどのえぐみを軽減するという観点では、塩に出番はある
  • 塩を入れる時は、100gのコーヒーに対し0.05gぐらいが良さそう。その際は塩水にして入れる量をコントロールできるようにしておいた方が安心。

こんな感じだと思います。

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