【予算別】おうちコーヒーの始め方

レポート

みなさん、こんにちは!

コーヒーが好きでよくカフェで買ったり、家でも簡易ドリップパックで淹れたりしているけど、もう一歩こだわって淹れてみたい。家で美味しいコーヒーを淹れてみたいけど、まず何を揃えればいいかわからない。このような方達に向けて、今回は予算別で最初に揃えたいものを紹介していきたいと思います。

興味はあるけど、続くか分からないしあまり初期費用はかけたくない、という方がほとんどかと思いますので、今回は最低限欲しいものを集めた5000円のセットと、もう少しかけてもいいという方向けの1万円のセットを組んでみました。ぜひ参考にしてみてください。

またプレゼントなどにもちょうど良いかと思うので、コーヒー好きの方に贈ってみるのもいいと思います!

おうちコーヒーに必要なもの

コーヒーを淹れるために必要なものはざっとこんな感じです。

  • コーヒー豆 : 粉ではなく、豆です!
  • グラインダー : 豆を挽く道具です
  • ドリッパー : コーヒーを抽出するための道具です
  • スケール : 豆の量・お湯の量を測ります
  • ケトル : お湯を沸かす・注ぐため 

それぞれのカテゴリで何を購入すればいいか、リスト化しました。

では早速ですが、まずリストはこちらになります。

5000円で始めるおうちコーヒーセット

コーヒー豆堀口珈琲 お試しセット1800円
グラインダーHARIO セラミックスリム2118円
ドリッパーHARIO V60 (プラスチック製 1−2杯用)
HARIO V60ペーパーフィルター01
297円
285円
スケールありものを使ってください
ケトルありものを使ってください
合計4500円
価格は記事執筆時

1万円で始めるおうちコーヒーセット

コーヒー豆堀口珈琲 お試しセット1800円
グラインダーHARIO セラミックスリム2118円
ドリッパーHARIO スイッチドリッパー3260円
スケールBOMATA コーヒースケール3380円
ケトルありものを使ってください
合計10558円
価格は記事執筆時

解説

では、それぞれの選択の解説をしていきます。

コーヒー豆

当たり前ですが、美味しいコーヒーを淹れるためにはコーヒー豆が一番重要です。

難しいところは人それぞれコーヒーの味には好みがありので各自気に入る豆というのは違います。苦味のしっかりあるどっしりボディーの深煎り豆が好きな方もいれば、軽やかな酸味のある浅煎りの豆が好きという方もいるかと思います。

さらに、自分が好きだと思っているものと、実際に好きなものが違うということも十分にあり得ます。私がまさにそうだったのですが、コーヒーを本格的に淹れ始めるまでは深煎りのコーヒーが好きで、酸味のあるコーヒーにはあまり惹かれませんでした。ただ、最近のスペシャリティーコーヒーは豆本来の味や香りが分かるように浅煎りが主流とのことで、浅煎りの酸味のある豆を買ってみたところ、完全に浅煎りにハマりました。

コーヒーの酸味に抵抗感があったのは、今まであまりいいコーヒー豆のコーヒーを飲んだことがなく、古くなって酸化したコーヒーの酸味という印象があったからでした。この酸化の酸味と、新鮮な豆本来の酸味というのは全くの別物です。酸味のあるコーヒーなんて嫌だ、と思っている方も一度騙されたと思っていい酸味のあるコーヒーを試してみてください。ガラッと好みが変わるかもしれません。

色々好みがある、かつ本当に自分の好きなものは試してみないと分からないという点から、初めて買う豆として私のおすすめは堀口珈琲さんお試しセットです。6種の様々な味わいのコーヒー豆が各50gセットになったものです。時期によってセット内容は変わっているかと思いますが、浅煎りから深煎りまで、またブレンドやシングルオリジンなど色々な豆がお得に試せます。

出典:堀口珈琲

私も堀口珈琲さんからよく豆を購入しますが、最初はこちらのセットから入りました。いわゆるいい豆を体験したのはこちらが初めてだったかなと思います。こちらでは必ず新鮮な焙煎仕立ての豆が届きますし、欠損豆という割れや虫食いなどのある豆をしっかり取り除いてくれております。

私はこのセットで色々なコーヒー豆を試すことができ、浅煎りの酸味のある豆の良さに気づくことができました。もちろん深煎りのものもめちゃくちゃ美味しいです。

またお試しセットは一度しか購入できませんが、お得な価格かつ送料無料という特典付きです。

豆のクオリティは最優先すべきということで、5000円のセットと1万円のセットどちらでも同じおすすめになります。

もちろん、近くにお気に入りのカフェで豆を購入できたりすればベストではあります。カフェで試して好きな味だと分かっている豆を買える安心感は通販ではない利点です。またカフェで淹れてもらったコーヒーの味と自分で淹れたものの味を比べることで、ある意味お手本があるというのもグッドです。

グラインダー

家でコーヒーを本格的に淹れるという点で、一番のポイントが豆を購入し淹れる直前に挽いて淹れることです。

豆は挽いてしまうと酸化が一気に進むためあらかじめ挽いた状態で購入した粉では味を保つことがどうしてもできません。豆の状態でももちろん酸化はありますが、表面積が圧倒的に少ないので大幅に長く持ちます。

酸化だけでなく、気化してしまうアロマ成分なども豆の状態であればかなり閉じ込めておくことができます。豆を自分で挽くことで、挽いた際に爆発する香りを楽しむことができます。これを体験しないのはかなり勿体無いです。なので、是非是非、豆を自分で挽くところからやってみてください。

で、豆を挽くにはグラインダーが不可欠です。ミルとも呼ばれ、手動や電動など色々なタイプがありますが、始めて購入する際にはハンドグラインダーがおすすめです。理由は単純にコストです。おすすめのHARIO セラミックスリムであれば僅か2000円ちょっとで十分なクオリティのグラインダーが入手できます。

HARIO セラミックスリム

私も初めて購入したグラインダーはこのセラミックスリムで約1年程お世話になりました。全く問題なく豆を挽いてくれますしお手入れも簡単です。エントリーモデルとしては申し分ありません。

もちろんグラインダーにはもっと高性能なものはたくさんありますが、まだ続けるか分からないコーヒーを試すには結構ハードルが高くなります。コーヒーにハマった今では7000円ほどで購入できるTIMEMOREのC2グラインダーも非常にコスパがよく安いと思えてしまい、おすすめにしようかと思いました。ただ自分自身が始めた頃を思い返すととてもじゃないけどグラインダーに7000円出そうとは思えなかったのでやはりセラミックスリムから始めるのがおすすめです。

グラインダーも5000円・1万円両セットで同じおすすめにしました。というのも、最初にお金をかけるとしたらグラインダーに使うより他のところにかけて欲しいためです。

ちなみにセラミックスリムから入ることの間接的なメリットとして、後にいいグラインダーにアップグレードするという楽しみ・喜びを体験することができます。いずれアップグレードすると分かっていてもこのメリットのためにあえて2000円を使うのは全然ありだと思います。グラインダーのアップグレードを考え始めたら是非こちらの記事もご参考にしてください。

ドリッパー

ここで5000円と1万円のセットで分かれています。

まず5000円のセットでは、HARIOのV60(プラスチック製)とそれを使うために必要なペーパーフィルターを選びました。HARIOのV60は世界中で愛されている、大定番のドリッパーです。

HARIO V60 出典:HARIO

様々な材質のものがありますが、今回はプラスチック製をおすすめします。まず数百円とめちゃくちゃお安いです。かつ他の材質のものと何ら性能・機能は変わりません。むしろ、落としても割れない丈夫さと、材質が軽いため熱容量が少なくお湯を注いだ際に熱がドリッパーに奪われないというメリットがあります。(ガラスや陶器製のV60は非常にかっこいいですけどね)

またプラスチック製のV60もサイズが3サイズ、色も3種類あります。色は完全に好みで選んでいただければ良いです。サイズに関しては、1-2杯用、1-4杯用、1-6杯用がありますが、こちらは自分が一度にどのくらいのコーヒーを淹れるかで選んでください。大は小を兼ねるっぽく見えますが、大きいものだとスペースも取りますし、お湯を注ぐ際にお湯が落ちる距離も伸びるので若干注ぎづらくなるなどデメリットもあります。必要な最小サイズを選ぶのがおすすめです。

ペーパーフィルターにもサイズがありますので、ドリッパーとあったものを購入してください。

1万円のセットの方では、HARIOのスイッチドリッパーを選びました。

HARIO スイッチ 出典:HARIO

こちらは通常のV60ドリッパーとして利用もできますし、浸漬式という初心者に非常におすすめのコーヒー抽出方法にも使うことができるハイブリッドなドリッパーになります。浸漬式ではコーヒーの味を安定させやすく、少し豆の挽き方を間違えても美味しいコーヒーを淹れることが可能です。

詳しいレビューとスイッチを使った浸漬式の淹れ方ガイドも書いていますので詳細はこちらへどうぞ。

高機能な点とガラス製というところでプラスチック製のV60と比べると結構高くなりますが、非常におすすめのドリッパーです。私はコーヒーを初めてしばらくしてからスイッチの存在を知ったのですが、もっと早く教えてよ〜と思いました。

スケール

こちらちょっとインチキだろ、と思われた方もいらっしゃるかと思います。すみません。でも説明させてください。

5000円の方では、スケールは買わずにありものを使って欲しいです。多くのご家庭で普通のキッチンスケールはお持ちかと思います。初心者の内は、これで全く問題ないと思います。なので、ここでは節約するのがベストです。(キッチンスケールなんてないよ。。。という方はすみません。1万円セットでご紹介するものをご検討ください)

一般的なキッチンスケールとコーヒースケールの違いは、2つあります。一つは重さの精度です。キッチンスケールは通常1g単位での測定となりますが、コーヒースケールは0.1gの精度があります。もう一つの違いがコーヒースケールには通常タイマー機能が付いている点です。

両方ともあると非常に便利で、コーヒーを続けていくのであればいずれは絶対にコーヒースケールがあった方がいいかと思いますが、とにかく初期費用を抑えたい場合は必要ないかと思います。

もう少しお金をかけていいよという方向けの1万円の方では、スケールをセットに淹れました。コーヒーの味を安定させるにおいて、正確な重量というところがかなり重要になってくるので、ステップアップすべきはここという判断です。重量についてはこちらの記事も見てみてください。

具体的にはBOMATAのコーヒースケールを選びました。こちら私は実際に利用したことがないので商品スペックを見て判断しただけになりますので、その点ご承知いただければ幸いです。

BOMATA コーヒースケール 出典:AMAZON

こちらを選んだ理由としては、先にあげたコーヒースケールの基本機能を備えており、さらにUSB充電式で、合計1万円に抑えるためお値段が3000円程度というところになります。

あと2000円出してもいいよということであれば、TIMEMOREのブラックミラースケールも非常におすすめです。こちらは私も実際に所有しており、レビューも書きました。圧倒的にブラックミラーの方がかっこいいと個人的には思います。品質・性能も非常に良いです。

ドリップケトル

ドリップケトルはコーヒーを始めるにあたって最初に購入は不要かなと個人的には思っています。

結構みなさんのイメージの中でコーヒーを自分で淹れると言った時にやはりあの細い注ぎ口のドリップケトルでチョロチョロ注ぐ感覚があるのではないかと思います。私もそうでした。

実際に私はドリップケトル、HARIOのヴォーノを購入しました。

HARIO ヴォーノ 出典:HARIO

こちらのケトルのものは非常に良く全く物自体に文句はないのですが、2700円程と安いものではあります。(ものに対しては非常に良い価格かと思いますので、そこは誤解なきよう)

このケトルでお湯を沸かすこともできますが、私は今まで使っていた電気ケトルでお湯を沸かして、わざわざこちらのケトルにお湯を移し替えて使っていました。これが割とめんどくさいのです。。。

コーヒーにハマっていくとこの先に何が欲しくなるかというと、温度調整ができる電気ドリップケトルが結局欲しくなります。これは移し替える手間を回避する点と、温度がコーヒーの味に大きく影響を及ぼすのでここを調整したくなり始めるためです。

そういう意味で、このようなドリップケトルを買っても割と近いうちに出番がなくなると思います。

ではドリップケトルなしでコーヒーが淹れられるのか?と疑問を持たれた方もいらっしゃると思いますが、方法を選べば全然できます。

日本ではドリップケトルでチョロチョロ注いでドームを膨らませてドリップするイメージが強いかと思いますが、海外では珍しい方法です。海外ではそれなりに勢いよく注いで粉をひたひたして抽出する方法が主流です。実際選手権などでもこの手法が多いと思います。

このような海外式の入れ方をする場合は、細い注ぎ口のケトルは不要で割と何から注いでもOKです。最初はこちらの方法の方が簡単ですし、家にある電気ケトルややかんから注げばなんの問題もありません。

ですので、最初は費用を抑えるためにもケトルはスキップしてもいいかなというのが私の意見です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?色々揃えるものがあってめんどくさいなー、何がいいかよく分からないなという悩み・疑問が解消できましたでしょうか?

5000円で始められるなら、試してみようかな?と思っていただけたら非常に嬉しいです。これをきっかけにコーヒー仲間が一人でも増えることを祈ってます。

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