【抽出パラメータ 7/7】圧力: 抽出時にかかる圧力

実験

みなさま、こんにちは!

コーヒーの抽出パラメータシリーズの最終回となる第7回目では、圧力についてご説明します。シリーズまとめページもぜひご覧ください。

調整の基本

圧力をかけて抽出するコーヒーといえばエスプレッソですよね。エスプレッソは高い圧力をかけて短時間で非常に少ない量のお湯に多くのコーヒー成分を抽出する方法です。圧力をかけることで抽出度合いを上げているんですね。これによりめちゃくちゃ濃厚なコーヒーが淹れられます。

似たように家庭でも手軽に圧力をかけて高濃度のコーヒーを淹れられる器具がいくつもあります。代表的なのはモカポットですね。他にも色々エスプレッソ(っぽいもの)を淹れる目的で作られている器具がたくさんあります。

クレマ

また圧力の副作用的な形になりますが、エスプレッソにはクレマと呼ばれるきめ細かい泡ができます。これはコーヒー粉に含まれている二酸化炭素がエスプレッソに溶け込むことでできます。圧力がかかっている時は液体に溶け込む気体の量が増えます、そのためエスプレッソの抽出時に大量の二酸化炭素が液体に含まれます。ですがマシンから落ちてきたエスプレッソが通常の圧力状態に戻るとこれほど多くの二酸化炭素を含んでいることができなくなりエスプレッソの中でまた気化し細かい泡となってクレマが生まれます。

エスプレッソ表面のクレマ

本当のクレマを作るにはかなりの圧力が必要で(一般的にはエスプレッソは9Barと言われますが)、本物のエスプレッソなのか、エスプレッソっぽい濃いコーヒーなのかを分ける判断ポイントになります。

ちなみにエスプレッソのシルキーなクレマは見た目が素晴らしく、口当たりのテクスチャーもよくしてくれますが、実はクレマ自体はあんまり美味しくないみたいです。

当たり前ですが、ドリップコーヒーではどう頑張っても圧力をかけることはできないのでこのパラメータ調整は器具によるとことが大きく調整は難しいです。

まとめ

この記事で7回続いたコーヒーの抽出パラメータに関するシリーズはひと段落とさせていただきます。

最初にも書いた通り、コーヒーにはさまざまな抽出方法があり、また抽出方法の調整を行うことでコーヒーの味わいを大きく変えることができます。この味のコントロールをうまく行うスキルを習得することでよりあなた自身の好みに合った味わいのコーヒーを淹れられるようになるかと思います。

今回のシリーズで少しでも調整について役に立つ情報がお伝えできていれば幸いです。

他パラメータへのリンク

他のパラメータは下記の記事で解説しております。ぜひご覧ください。

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