エスプレッソマシンの種類:セミオートマチックマシンってなに?

レポート

みなさん、こんにちは!

私、最近エスプレッソマシンを買いたい欲が非常に高まっておりまして、色々と情報収集しております。今回はエスプレッソマシンを選ぶ上でまず決める必要のある、マシンの種類について書いていきたいと思います。

エスプレッソマシンには下記の種類があります。

  • 自力で淹れる manual
  • マシンを使う semi-automatic / fully-automatic
  • マシンが淹れる super-automatic

ほぼautomaticやないかーい!なにが違うんだ?と思った方もいるかと思います。これらの違いやそれぞれの利点をご紹介していきます。

種類の名前は厳密に決まっておらず、見るところによって違いますが特徴を捉えれば簡単に見分けがつくようになります。自分の使い道にあったマシンの種類を見極めましょう!

自分の力で圧力をかける Manualマシン

まずは一番シンプルなManualマシンです。このマシンは名の通り、マニュアル=自力でエスプレッソに必要な圧力をかけるマシンです。

この圧力を生み出すために、通常レバーを使いテコの原理を活用するためレバーマシンと呼ばれる事もあります。

Manual エスプレッソマシン Flair Classic 出典:Flair

電気部品を全く使用しないものが多く、一番シンプルな種類のマシンと言えます。そのため比較的に価格も低めに位置します。またサイズもコンパクトで、持ち運びすら想定されたモデルもあったりします。

Manualマシンは、グラインダーで挽いてタンプした粉をマシンにセットし、別途沸かしたお湯を注ぎ、レバーを押す(引く?)で圧を加えたお湯を粉に通して行くことでエスプレッソを抽出します。

全て自分でやることになるのでかかる手間は一番多くなりますが、全てを自分の思うようにコントロールできるというメリットがあります。

エスプレッソが抽出される数十秒の間で、圧力がどのように変化するのかを圧力プロファイルと言います。あとで出てくる自動タイプのマシンだと、このプロファイルをコントロールすることはできません。(超ハイエンドのモデルはできるものもありますが、めちゃ高いです)Manualマシンであればこの圧力は自分の押す力に直結しているので、力の入れ方次第で自由自在に調整できます。

低コストで、自分の頑張り次第では全ての要素をコントロールできるマシンということで、エスプレッソ素人から玄人まで幅広いニーズに応えられます。

デメリットとしては、やはり手間がかかる点ですね。レバーを押すという肉体労働から始まり、マシンを予熱する必要があったり、片付けも面倒だったり、連続でエスプレッソを淹れることが難しかったりお手軽さを求めるのであれば選択肢から外したほうがいいかもしれません。

もう一つのデメリットがラテなどを作る際にミルクをスチームする、スチームワンドがないことです。純粋にエスプレッソのみを楽しみたい方はいいのですが、ラテなどのミルクドリンクを作りたい場合は他の種類のマシンを候補にした方がいいと思います。

どうしてもManualマシンを使ってラテを作りたい場合は、別途スチームミルクを作る方法を準備する必要があります。フレンチプレスを使う方法や、専用の道具を使う方法(NanoFoamerとかが結構いいと聞きます)色々と方法はありますので、できなくはないですが手軽さとクオリティの面で課題が残ります。

加圧・加熱をマシンで行う Semi -Automatic / Fully-Automaticマシン

次に紹介するのが、Semi-Automatic / Fully-Automaticマシンです。この2つのカテゴリはほぼ同じなので一緒に紹介します。たまに単にAutomaticマシンとも呼ばれるようです。このカテゴリの境界線は微妙です。

Semi-Automaticマシン
Gaggia Classic Pro
出典:Gaggia

Semi-Automaticマシンは、マシン内にお湯を沸かすボイラーを持っており、ポンプの力でエスプレッソ抽出に必要な圧力を生み出すことができます。ユーザーが、グラインダーで豆を挽いて、タンプして、マシンにセットするまではManualマシンと同じですが、ここからはボタン一つでマシンがエスプレッソを抽出してくれます。

Semi-AutomaticとFully-Automaticマシンは、ボタンを押して抽出が始まる点では同じですが、Semi-の方は抽出の終了をもう一度ボタンを押すなどの操作をしてユーザーが止めてあげる必要があることに対し、Fully-の方はマシンに内臓されたタイマーや湯量メーターを元にマシンが自分で抽出を止めてくれるという違いがあります。

カフェなどで使われる業務マシンはこのカテゴリに入っていることが多く、マジのエスプレッソを入れようと思った場合はこのタイプを使うことになると思います。

業務用FullyAutomaticマシン RS1 出典:Rancilio

このタイプのマシンの利点としては、自分で豆を測る・挽く・タンプすることで味に一番重要とも言える要素をコントロールできることです。このコントロールを持ったまま、手間はManualマシンに比べ圧倒的に楽になります。この調整がユーザーに委ねられているという点で、このタイプはマシンをユーザーが1ツールとして使うというイメージになります。

お湯はマシンが沸かしてくれますし、圧力もマシンが生み出してくれます。ボイラーからスチームを供給することも可能なので、本物のスチームミルクを作ることも可能です。エスプレッソを淹れると考えた場合に一番定番のカテゴリになります。

このタイプのマシンの中で、温度・圧力の安定性や調整能力やプロファイリング機能であったり、ボイラーの大きさや構造、GroupHead(抽出ヘッド)の数といった要素でまた細分化され大きな価格差が生まれます。

デメリットとしては、マシンのサイズがあげられると思います。Manualマシンに比べ、ボイラーや加圧ポンプなどなど部品が多くなるため、当然大きくなります。家庭に置くことを前提として小型に作られているマシンも多くありますが、どうしてもカウンターに設置するようなサイズ感になります。

また機種にはよりますが、機体が大きい分ボイラーが温まるまでに時間がかかる場合もあり、マシンのスイッチを入れてからエスプレッソを抽出できるまで数十分かかることはザラみたいです。これを解決する方法として、タイマー式の電源ONなどを持った機種もあります。

超お手軽! Super-Automaticマシン

最後のタイプがSuper-Automaticマシンです。その名の通り、ほぼ自動で全てをやってくれるマシンになります。

SuperAutomaticマシン CADORNA PRESTIGE 
出典:Gaggia

豆と水とミルクをマシンに入れておけば、カップを置いて飲みたいドリンクのボタンを押すだけで、豆を挽いて、セットして抽出を行い、ミルクもスチームして、ラテを作ってくれます。

当然一番のメリットはその手軽さになります。ユーザーはボタンを押す以外なにもする必要がないため、エスプレッソ抽出の調整能力であったり、スキルが全く必要ありません。このため、ドリンクバーとかに設置されています。なるべく楽してコーヒーを飲むことにだけ興味がある場合はこのタイプのマシンがいいと思います。

メリットの裏返しとして、マシンが全て自動でやってしまうのでユーザー自身がエスプレッソの調整することができず、ちょっと乱暴なまとめ方をすると出来上がるドリンクのクオリティはManualやSemi-/Fully-Automaticマシンを使って、スキルのあるバリスタが使っていれたものに比べどうしても劣ることになります。Super-Automaticは誰でもお手軽に70点のドリンクは入れられるがそれ以上は難しい、逆に他の2タイプは使い方を間違えると0点のものができてしまうが、スキルが上がれば100点を目指せるマシンというイメージになります。

この意味でコーヒーを淹れることを趣味にしている私のような人種にとってはぶっちゃけ面白みが半減してしまうマシンになります。

さらに一番機能が多くなるため当然サイズも大きくなり、また淹れられるエスプレッソのクオリティーに対してのマシンコストは一番高くなります。

まとめ

エスプレッソマシンを大きく分類した、3タイプのマシンについて解説しました。

  • 自分の腕の力で抽出を行う、Manualマシン
  • マシンを自分の道具として使う、Semi-/Fully-Automaticマシン
  • 自分はなにもしない、Super-Automaticマシン

前者2つは、ユーザーが抽出のコントロールを持てるため、努力次第で最高のエスプレッソを淹れられる可能性を持ったマシンです。Super-Automaticは全く異なるユーザーをターゲットとした、超簡単・お手軽マシンになります。

私はSemi-/Fully-Automaticマシンを購入したいと思っています。Manualでない理由としては、ラテなどのミルクドリンクも入れたいからですね。このタイプの中でも様々な要素で異なるモデルがあるので、今後この辺りについても記事を書いていこうと思います。

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