みなさん、こんにちは!
コーヒーに本気なら豆で買うべき!と、このブログを含め様々なところで勧めています。これは間違いなく美味しいコーヒーを家で淹れるための第一優先事項です。
そこでいざ買うとなったときに、ローストしたての高品質なコーヒー豆を購入するには通販が一番お手軽です。私もほぼ通販でしかコーヒー豆を買ったことがありません。(今記事を書いているタイミングではまだコロナの流行もあり、あまり出歩けませんしね)
ただ通販の難点として送料があります。新鮮な豆を購入するにはロースターから直接買うしかありません。そうすると送料がどうしてもかかってきてしまいます。Amazonなどでもコーヒー豆は売っていますが、新鮮なものに当たることはほぼないでしょう。
しょうがないと分かっているとはいえ、普段Amazon Prime会員として送料無料になれている身とすると、コーヒー豆の送料は意外と高く感じます。
ロースターにもよりますが数百円はかかるのが一般的です。この時コーヒー豆もそこまで高価なものではないので、1割ぐらいが送料になることもザラです。そこで多くのロースターが行なっている、多くの豆を購入すれば送料の減額や無料サービスを使おうとします。
そうすると最終的に困るのが、一気に大量に豆を購入した時の保管方法です。コーヒー豆の消費量はおそらく毎日コーヒーを淹れる方でも週100g前後じゃないかと思います。コーヒー豆は劣化が粉と比べて圧倒的に遅い豆の状態でも約2週間ぐらいを目安に飲み切った方がいいと言われます。
そんな早く飲みきるのは無理なんです。と言うより、2週間でそんなに飲んだらせっかく送料を抑えたのに、コーヒー豆代がかかりすぎて本末転倒です
今日は私の行なっているコーヒー豆の保管方法を共有したいと思います。
基本戦略
私はコーヒー豆を2つに分けて保管しています。
- 一つは2週間ぐらいを目安に使い切ろうと思っている分、約200gぐらい。
- あとは残りの長期保管分
すぐに使う分は密閉できる容器に入れて、暗くなるべく涼しいとなる戸棚に入れて保管しています。
容器は正直密閉できればなんでもいいと思っています。IKEAで購入したガラス製のこの容器を使っています。家にあったものを使っているだけなので、正確には覚えていませんがおそらくこちらのIKEA365+という商品だと思います。
残りの長期保存分は、元々豆の入ってきた袋をチャック付きのバッグに入れて冷凍庫で保管しています。取り出したばかりの状態で撮影したので霜がついてしまっていますが、こんな感じです。
すぐ使う分の豆がなくなり長期保存分から出す場合は、冷凍庫から出した密閉袋をそのまま一晩かけて常温に戻してから開けます。必要な分取り出したら、残った分はまた冷凍しています。(再冷凍はちょっと自分でも避けたいなとは思っているのですが。。。500gとかの大袋だとやってしまっています。)
解説
少し上記の方法について説明させてください。
まずそもそもコーヒー豆の劣化は、光・湿気・酸素・温度による酸化と、コーヒー豆の香り成分などの揮発性の成分が抜けてしまうことが大きいです。
そのため、冷凍庫という温度も低く真っ暗な場所で密閉して保管することで酸化と揮発性成分が抜けるのを防ぎます。酸化も気化も温度が低いほどペースが下がるためです。
冷凍庫に入れる分をチャック付き袋で密閉している理由は、匂い移りの防止と霜がコーヒー豆につくことを防ぐためです。コーヒー豆の袋ってよくガス抜きのためバルブがついています。そのため密閉されているわけではありません。通販でコーヒー豆の袋が届いたときに開ける前からいい香りしますよね。
冷凍庫はよく開閉すると思います。その際に冷凍された豆に外気が当たってしまうと当然霜がつきます。これは水分として豆にダメージを与えるので、これも密閉袋でなるべく防いであげます。
ここまでくると、なぜ全ての豆を冷凍しておかないのかという疑問が出てくるかと思います。
一つは霜です。長期保存分から取り出す手順でも解説しましたが、冷凍した豆は外気に触れないよう密閉したまま常温に戻してから取り出すのがベストです。そうしないと霜がついてしまい、豆を水に潜らせているのと近い状態にしてしまうからです。
全ての豆を冷凍してしまうと毎回常温に戻すわけにはいかないので、どうしても豆に霜がつくのを避けられません。1回使う分に小分けして冷凍するという案もありますが、あまりにもめんどくさいですよね。。。
もう一つは冷たいままのコーヒー豆を挽いて淹れることに抵抗があるためです。実験などしたわけではないので感覚でしかないですが、冷えた豆にお湯をかけるということは当然その分抽出温度が下がることになります。なので狙った温度とずれてしまうという難点があると思っています。また豆を挽く工程に関しても、凍っている=割れやすいというイメージがあり、深煎りの乾燥した豆に微粉が多いように、凍った豆も微粉が多くなるのでは?と思っています。(ここはぜひ今後実験してみて、レポートしたいと思います。)
ということで、2週間ほどで使いきる分は常温で密閉し暗い場所で保管しています。
ちなみに、コーヒー豆ように密閉して容器から空気を抜く真空保管器なども売られています。私は試したことないのでなんとも言えませんが、使う度に空気抜くのも面倒だなと思ってしまいますが、機会があったら購入して試してみようと思います。
冷凍って本当に効果あるの?
最後に冷凍で本当に豆の劣化を抑えられているのか、その点の確認をしてみたいと思います。
丁度、今日すぐに使い切る分の豆が最後となり、冷凍保管しておいた豆と比べることができました。(なので今日この記事を書いていているのですが)今月は色々とバタバタしており通常の2週間で使いきれず、新しい豆を購入して3週間になります。(その際豆をレビューした記事こちらにありますので、よかったらどうそ)
比較する豆の状態を整理しておきます。3週間前に丸山珈琲さんから購入した豆で同じ袋からきた豆です。
- 購入してすぐ、200g分ほど取り分けて密閉容器に入れて冷暗所で保管していたもの。3週間の間ほぼ毎日容器開けてコーヒーを淹れていました。
- 取り分けてすぐに密閉袋に入れて冷凍庫に3週間保管したもの。昨晩冷凍庫から取り出し常温に戻した状態で密閉袋を開けています。
まず豆の見た目を見ていきます。
同じ袋の豆なので、ぱっと見は違いは分かりませんが、良く見ると左の常温保存していた豆の方は油分が豆から染み出してきておりところどころテカっているのが見てとれます。右の冷凍保存はよりマットな感じです。これは豆を置いておくと発生する現象で、豆の中から気体(焙煎でできたCO2や揮発性成分)が抜けていく際に、一緒に油分も押し出されるため起きます。
この見た目からだけでも、冷凍保存の方が成分の気化を抑えられていそうです。冷凍によるダメージみたいなものも特に見られません。
では豆を挽いて入れていきます。
挽いた状態で比べるとこんな感じです。同じグラインダー、同じ設定、同じ量を挽いています。特に粉に見た目の違いはありませんが、挽いていた時の香りは偏見があるかもしれませんが、冷凍の方が強く感じたように思います。
では、少しお湯を注いで蒸らしを行なってみます。同じ90℃のお湯を使いました。ここで明らかな差が見てとれます。常温保存はガスが抜け切っておりお湯を注いでもほぼ泡が立っていないのに比べ、冷凍保存してあったものは明らかに多くのガスが放出されています。
最後に入れたコーヒーを飲み比べてみました。淹れ方に関しては可能な限り条件を合わせています。同じ豆なのに驚くほど味に差がありました。やはり常温保存で3週間置いていた方は酸化した感じの酸味があり刺々しい苦味がありました。冷凍保存の方はまろやかな感じで明らかにこちらの方が美味しかったです。
毎日飲んでいるとなかなか味の変化に気づけませんが、豆の劣化ってやっぱりあるんだなと感じるとともに冷凍保存はやはり効果があると再確認できました。
欲を言えば本当に見たいのは、ロースト直後の豆と冷凍後の豆の味の差ですが、なかなか実験が難しいです。同じお店から同じ豆を1ヶ月ずらしで購入して比べるというのも考えましたが、同じ商品と言ってもバッチが違えばやはり違う豆ですし、そのときにローストの感じも変わります。極端な話、ブレンドの配合とかも変わっている場合もあります。
皆さんはコーヒー豆をどのように保管されていますでしょうか?もしお困りでしたら、今回紹介した方法をお試しいただければ嬉しいです。もっといい方法があればぜひ教えてください。
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