ドリッパー比較 HARIO V60 vs KONO 名門

レビュー

みなさん、こんにちは!

今日は非常に似ている2つの有名な円錐型ドリッパー、HARIO V60 と KONO名門 ドリッパーを比較してみたいと思います。

左 HARIO V60、右 KONO名門

ぱっと見は同じに見え、コーヒーを始める時に迷った覚えがあります。結局、私が初めて購入したドリッパーはKONO名門でした。ですが、この疑問が気になりすぎて(かつどちらもさほど高価なものでもないので)、すぐ追ってHARIO V60も購入しました。

私のような、コーヒー歴1年の人にこのドリッパーの差が見分けられるのか?ここにもフォーカスして比較をしていきます!

見た目

まず、見た目から比較していきます。

左 HARIO V60、右 KONO名門

横からの見た目を再掲します。V60は01サイズ(1−2杯用)で、名門も二人用のMDN-21です。ほぼ同じサイズ感です。質感もほとんど差はないですね。

ちなみにそれぞれの価格は、記事投稿時AmazonにてV60 297円、名門 935円です。どちらも日本では有名ですが、V60に関しては海外でも大定番のドリッパーになっており全体的な知名度・利用度で言えばV60に軍配が上がると思います。やはり規模感から来るところかも知れませんがV60の方が低コストです。

一番の差と言えるのが、コーン部分の壁についているリブ(出っ張り)の形状です。上からも見てみましょう。

左 HARIO V60、右 KONO名門

V60の方は、スパイラルリブと呼ばれている少しカーブの入ったリブが壁の全高に入っています。対して、名門の方は短くまっすぐなリブが入っています。両方とも本数は12本で同じです。(V60の方は一番上の方にさらに12本短いリブが入ってますが)

おそらくここがこの2つのドリッパーの一番の差になるかと思います。

下側から穴の形状も見てみます。

左 HARIO V60、右 KONO名門

両方とも大きな1つ穴のタイプのドリッパーです。V60の方が若干大きな穴になっています。が、そもそもが大きい穴なので、この直径差でお湯の流れる量が変わることはないのではないかと思います。

外観比較はこれくらいにして、淹れていきましょう。

淹れていきます

まずペーパーをセットしてリンスしてみた状態です。今回ペーパーフィルターはHARIO純正のフィルターを両方で使いました。この点少し名門に不利かも知れませんが、私のみて取れる限り、KONOの純正フィルターも同じ形をしておりここで大きな影響があるとは考えておりません。

左 HARIO V60、右 KONO名門

ここで使い勝手というか気持ち良さに大きな差があると私は思っています。

写真を見ていただくと分かりますが、V60の方は綺麗にリブに全周乗っておりペーパーの座りがいいです。それに対し名門はリブが短く円錐の形状がペーパー形状と若干合っていないためリブの終わりあたりに大きな空間ができてしまっています。

これでも実は名門のフィルターをなるべく綺麗に置くように結構苦労した状態です。普通にやったら簡単にコーンの一番上まで隙間ができます。

コーヒーの味にどれほど影響があるのかは定かでないですが、使っていて結構気になる点ですね。

お待たせしました、淹れていきます。

今回は全く同じ豆を9g、同じグラインダーで同じ挽き目設定で挽いて使いました。(豆は丸山珈琲さんのブレンドクラシック1991です。もしご興味あればこちらにレビューあります。グラインダーはTIMEMORE SLIM Plusです。こちらもレビューあります。)

淹れ方も可能な限り、合わせました。

お湯の温度は85℃で、最初に約20gのお湯で45秒間蒸らしを行い、その後1分半までに狙いの150gまでのお湯を注ぎ、注ぎ切ったところで一度ぐるっとドリッパーをゆすり撹拌し、以降触らずコヒーが落ちるのを待つ手法で淹れました。

V60の蒸らし
1分半までに150gを注ぎ、一度ゆする
落ち切るまで待つ

淹れる感覚としてはそれほどの差は感じませんでした。V60の方はスパイラル状のリブのためお湯が流れ落ちる際に僅かに渦状に回転が見れました。

それぞれお湯が落ち切るまでの時間は、V60 2分14秒、名門 1分54秒でした。名門の方が若干早くはありましたが、誤差の範疇かなという気もします。

ドリップ後の粉の状態も見比べてみました。

左 HARIO V60、右 KONO名門

同じ淹れ方をしたので、同じような状態になりました。名門の上の方はリブがないので、壁側から流れないのかなとも思いましたが、どうもそんなこともなさそうです。

飲み比べ

同じ豆なので、コーヒーの出来上がりは見た目では全く見分けはつきません。

では飲み比べてみます。

左 HARIO V60、右 KONO名門

正直、大きな差は私の下には感じ取れませんでした。強いていえば、V60の方が若干の酸味を強く感じ、名門の方がマイルドかなという感覚もありますが、一口飲むたびに変わる範囲内です。

もっとそれぞれのドリッパーで淹れ方を研究し極めた状態で比較すれば差も出てくるのかも知れません。また逆にそれぞれののドリッパーにしかできないドリップ方式というのもあるのかもとは思います。

ただまだまだドリップを極めるなんて程遠い私のスキルかつ、私の舌ではこの二つのドリッパーでコーヒーの味の差は感じられませんでした。

結論

ということで、色々な面でHARIO V60とKONO名門ドリッパーを比較してきました。

私なりの結論を言うと、コーヒーの味は差が感じられない。名門はペーパーの座りが悪くちょっと使い勝手が気持ち良くない。かつV60の方が安く手に入る。またV60の方が世界的に知名度があり、抽出ガイドとかも多く存在する。

この事から私のおすすめとしてはV60になります。

私のように両方購入して使い比べるみたいなことはしなくてもいいかな〜と思います。かなり玄人のレベルにならないと難しい気がします。V60を使って色々なドリップ方法を試したり、もしドリッパーを変えたいならもっと大きくKalitaなどのドリッパーに変えた方が楽しめると思います。

コメント

  1. より:

    KONOにハリオのペーパー使って浮いてるって言うのはさすがにKONOに失礼だと思います

    • naru より:

      コメントありがとうございます。
      おっしゃる通りその点はKONOに不利な比較でしたね。失礼いたしました。
      手元にKONOフィルターがないので試せていませんが、お使いのKONOフィルターだと浮かないでしょうか?

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