爆速グラインダー TIMEMORE SLIM PLUS レビュー

レビュー

みなさま、こんにちは!

今回は私の一押しのグラインダー TIMEMORE SLIM PLUS(タイムモア スリム プラス)をレビューしていきたいと思います。

TIMEMORE SLIM PLUS

ちょっといいグラインダーが欲しいなと思われている方に向けて私は何故SLIM PLUSを選んだか、SLIM PLUSを使ってみての利点などをお伝えしていきます。

そもそも新しいグラインダーいるのかな?と迷われている方は、グラインダーのアップグレードについてや、私が個人的に検討した他の機種などについて詳しく書いていますのでこちらの記事もご覧ください。

おすすめポイント

TIMEMOREのSLIM PLUSを実際に約半年使ってみて、特に気に入っているポイントは3つです。

  • 質感・作りの良さ
  • 豆を挽くスピード
  • コスパ

質感・作りの良さ 基本スペック

まずは箱から。アップル製品級とまでは行きませんが、結構綺麗な箱に入って届きます。

いい感じの箱

本体部分はアルミの削り出しで作られており、非常に質感がいいです。表面のダイアモンドパターンも高級感があり、握りやすくグッドです。

本体はこんな感じ

本体の重量はハンドル部分を外した状態で350g、ハンドルありで435gほどです。しっかりとした重量感がありいいものだなと感じさせてくれます。地味に気に入っているのが、ハンドルを外した状態=豆を入れる状態で覚えやすいキリのいい数字ということです。たまにスケールを0クリアするのを忘れて豆を入れてしまった時も、350g引けばいいというのは思い出しやすいです。

ハンドル部分抜きで350g
ハンドルありで435g

ハンドル部分は蓋もと一体型になっています。ちなみに蓋部分もしっかりアルミ製です。ハンドルの掴む部分は木でできており、マグネットでハンドルの先端にひっつく形になっています。購入前はこの木の部分が回している時に外れるのではと心配もありましたが、結構強力なマグネットで全く問題が起きたことはありません。

ふたとハンドル部分

ふたを開けて上から見るとこんな感じです。アルミ削り出しの一体成形でしっかりと回転軸をホールドしています。軸をホールドする柱部分は結構奥の方にあるため、この柱に豆が当たって飛び出てしまう心配はありません。ただSLIMというだけあり、細身のグラインダーなので若干豆は入れづらい時もあります。私はスプーンですくって豆を入れていますが、ちょっと慣れれば問題ありません。(豆を入れやすくする小技もこちらの記事で紹介しています。)

アルミ削り出し。奥の方に柱が見える

グラインドキャッチを外して、臼側をみてみます。一般的な臼の締め付け具合により挽き目を調整する構造になっています。どちらむきに回すと細かく・粗くなるかの表示もつけてくれています。

調整部品を外してみるとこんな感じです。これも全部金属(ステンレスかな?)左の部品に12等分で溝が掘ってあり、右部品のボールに見える部分が溝に噛み合うようになっています。このボール実際に裏にバネっぽいものが仕込まれたボールのようで、押すと凹みます。このおかげで非常にかっちり調整はできます。細かいところまでよく作られている感じです。

挽き目調整用の部品

肝心の臼を見ていきます。SLIM PLUSにはステンレス製の臼が採用されています。TIMEMOREさんの名称ではE&B(Espresso&Brew)臼という新開発のものだそうです。SLIMには臼ちがいのSLIMSと言うモデルもあります。非常に刃は鋭く、見た目からも精度良く作られていることが伺えます。

臼の刃 横から
臼の刃 上から
ちょっと見えづらいですが、受け側の臼も当然ステンレス製

グラインドキャッチはねじで止まる形になっています。取り付ける時に若干ネジ山を潰してしまいそうな時があります。一回逆回しで山を合わせてからねじ込んだ方が安心ですね。ねじ込む時は金属の擦れる音が少しします。私は金属使っている感がすごくあるので好きですが、もしかするとここは好み別れるところかもしれません。

メンテナンスのため当然分解できるようになっています。軸を外すとこんな感じです。臼を抑えるゴツいバネとバネとベアリングの間に入るワッシャーがあります。メンテナンス方法の詳細はこちらへ

軸を外したところ
臼部分を筐体の外で組み上げるとこんな感じ

軸の回転をサポートするベアリングも2箇所入っています。ハンドルを持って本体を回すと気持ちよく回ってくれますよ。笑

臼に近い方のベアリング
上部のベアリング

一度に投入できる豆のキャパですが、公式では約20gと記載があります。

実際、中深煎りの豆を10g入れてみるとこんな感じ。

10g入れた状態

そして20g入れるとこのぐらいです。これでも十分ふたは閉まります。攻めればもうちょっと入りますが、まぁ公式のスペック通りですね。

20g

最後に、おまけでキャリーポーチとブラシがついてきます。ブラシの方はプラスチック製で特別高級感があるというほどでもないですが、十分役割は果たしてくれます。

ブラシとポーチ

ポーチの方は2つポケット式になっており本体とハンドルを傷つかないように別けて収納できます。

ポーチは仕切りあり

豆を挽くスピード

実際にSLIM PLUSを使ってみて一番驚いたのが、豆を挽くスピードが非常に早いことです。

挽き目調整を17クリック、私が通常ドリップコーヒーで使っている中細挽きぐらいの調整、で中深煎りの豆を10g挽くと、19.07秒で終わりました挽き終わり終わりました。ちなみに私がこの前に使っていたHARIOさんのセラミックスリムで同じぐらいの挽き目(8クリック)で挽くと63.37秒と3倍以上の時間がかかってました。あっという間です。初めて使った時は豆の量間違えたかなと思いました。SLIM PLUSとセラミックスリムの詳細比較もしてみました。

また本体が細身なのと表面のダイヤモンドパターンも合わせて非常に掴みやすく滑りづらく、握っている方の手に力が必要ありません。

握りやすい細さと表面処理

臼の刃の鋭さというのも挽き心地の軽さに貢献しているものと思われます。臼の刃も実はちょっと特徴的な形をしています。臼の写真、再掲になりますが、もう一度見てみると上の方に横向きに溝が入っていることがわかると思います。この溝も豆を送り込む際に、豆に引っ掛かる形で豆が跳ねてしまうことを抑制し挽き速度の向上に貢献しているとような気がします。

上の方に横向きに溝が入っている

コスパ

こちらのSLIM PLUSは定価13200円で購入できます。他の高級グラインダーが余裕で3万円を超えてくるような中、高級グラインダーに求められる金属筐体・金属臼・ベアリングなどの基本スペックを持ち合わせ、この作りの良さで、この低価格というのはかなりコスパがいいと思います。

さらにコスパを求めるなら、同じくTIMEMOREさんのC2も7000円代という衝撃のコスパを持ったモデルもあります。ただ、個人的にはせっかくいいグラインダーを買おうと意気込んだ中で、エントリーモデルというのも気持ちがあまり乗らないのと、SLIM PLUSであればフル金属製の筐体でかつ臼もこだわられたものが使われているのにまだお手頃という、なんともバランスのいいモデルだなと思っています。

このSLIM PLUSとHARIOのセラミックスリムの詳細比較もしてみました。

あなたのグラインダー選びの少しでも参考になれば幸いです。

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