みなさま、こんにちは!
先日こちらのTIMEMORE SLIM PLUSでエスプレッソができるか?という記事で実験して、エスプレッソにはやはりグラインダーが非常に重要という実感が出てきまた。
近いうちにちゃんとしたエスプレッソグレードの電動グラインダーを購入しようと思っており、色々と探しております。超有名なNiche Zero、最近発売されNicheの対抗馬として期待されているEureka Oro Mignon Single Doseを見てきました。今日はもう一ついいなと思ったグラインダー、Option-OさんのLagom Miniを紹介します。
この電動グラインダーのポイントは
- 現実的に手の届く価格 約4−5万円レンジ
- シンプルで洗練された見た目と作りの良さ
- 非常にコンパクト
- エスプレッソ対応
あたりになります。では詳しく見ていきましょう!
※注意:私はこのグラインダーを所有している訳ではなくレビューではありません。公式ホームページや他の方々からの情報から私の印象を共有させていただきます。
Option-Oとは?
LAGOM miniグラインダーの開発・製造を行っているOption-Oさんはオーストラリア メルボルンを拠点としているコーヒーグラインダー専門のメーカーさんです。2016年に設立されたばかりの非常に新しい会社です。miniの上位機種に当たる、LAGOM P64は非常にクオリティの高いグラインダーとして有名です。
アルミ削り出しの筒状のシンプルなデザインが非常に有名です。個人の好みにもよりますが、個人的には見た目でだけでいったらダントツでいいと思います。
LAGOM miniのポイント
現実的な価格レンジ
では、今回紹介するLAGOM miniについてみていきます。Option-OさんはこのLAGOM電動グラインダーシリーズを3モデル提供しています。最上位のLAGOM P100、有名なLAGOM P64と今回紹介するLAGOM miniです。
P100とP64はフラット臼を採用したモデルになり、名前の通りP100は100mm直径の臼、P64は64mm直径の臼を内蔵しています。余裕で10万円を超えます。P64でも17万以上、P100は30万を超えます。とてもじゃないですが選択肢にすら入りません。
そこへ2021年に発売されたのがLAGOM miniです。こちら何と4万円程と、もちろん安くはないですが現実的な価格帯で登場しています。miniは38mm($319 USD)もしくは48mm($374 USD)のコニカル臼を採用しています。この価格帯は以前紹介したNiche ZeroやEureka Oro Mignon Single Doseよりも低価格です。
シンプルで洗練された見た目と作りの良さ
上位グレードのLAGOMとシリーズ感のあるルックス、同じように全アルミ製の筐体、憧れのOption-Oグラインダーがこの価格で手に入るというのは大変魅力的です。価格はお手頃ですが、見た目や品質の部分においては妥協がありません。
使い勝手に関しても、ホッパーの蓋や、ドーシングカップにマグネットが仕込まれており細かいところも丁寧に作られており、低価格モデル感は正直ありません。
非常にコンパクト
サイズは9.5 x 6.5 x 24cm、重量1.5kgと電動グラインダーにしてはとてもコンパクトです。片手で簡単に持ち運べるレベルで、小さい電動グラインダーというよりは、大型のハンドグラインダーといった方がイメージ近いかもしれません。
カウンターに電動グラインダーを置くスペースなんてないよ、という方にとってはいい選択肢になると思います。
エスプレッソ対応
実はこのポイントが今回紹介しようと思った最大のポイントです。このLAGOM miniは2021年頭ごろに登場したのですが、当初はフィルターコーヒー専用グラインダーとして販売されていました。なので、存在は知っていたのですが、あまり選択肢としては考えていませんでした。
ですが、最近(2021年12月)メーカー見解としてライトなエスプレッソ用途であれば使用しても全く問題ないとのお墨付きがついたのです。
元々このグラインダーはフィルターコーヒー用として設計されているとのことですが、モーターに負荷のかかるエスプレッソの極細挽きも1日2・3回程度の利用であれば過剰なダメージにはならないことが確認とれたようです。エスプレッソ用に使っても保証されると明言しています。
(ただし、2つ選択肢のある臼は上位の48mmを使うことが薦められています。理由はグラインドスピードで、38mmだと1分以上かかってしまうためだそうです。48mmでも45~60秒かかるとのことで、それなりに遅いですが実用に耐えるレベルとのこと。)
エスプレッソ用グランダーに必要な低いリテンション、ステップレス粒度調整もしっかりと備えていて、機能的には文句なしです。
弱点はある?
かなり魅力的なLAGOM miniですが、いくつか気になる点もあります。
エスプレッソ用に使った時の寿命
まずは、先にも書きましたが元々エスプレッソ用途に設計されていない点ですね。メーカーのお墨付きも出ましたし、保証(1年間)もちゃんとされるということでかなり安心できる状態にはなりましたが、10年オーダーとかの長期間を期待するのはちょっと難しいかもれません。
フィルター用に使うのがメインだよという方は心配ないと思います。
高級ハンドグラインダークラスのコニカル臼
LAGOM miniに搭載される臼は、38mmまたは48mmのコニカル臼で、基本ハンドグラインダー用に作られた臼になります。
有名なCommandante C40は39mmのコニカル臼、最近人気を集めている1ZpressoのKシリーズは48mmはコニカル臼を使っています。それに比べ以前紹介したNiche Zero電動グラインダーは63mmのコニカル臼です。
コニカルがダメということではないのですが、ハンドグラインダー用の臼なのでグラインド速度はそこそこ遅いという難点はあります。まぁ手で挽くよりは早いので、ここは気にならない人も多いかもしれません。
一般的にコニカル臼とフラット臼でフレーバープロファイルが変わると言われています。特定の臼歯によるところも大きいですが、フラットの方がクリアな味わい、コニカルの方がボディ感が出ると言われています。ここは好みになりますが、個人的にはせっかく電動グラインダーを買うならフラット臼に挑戦してみたいという気持ちがやはりあります。(一応コニカルはハンドグラインダーで持ってますからね。)
小規模メーカー
この点はNicheと同じですが、Option-Oは比較的小規模なメーカーさんなので、供給が逼迫することがあります。(現に今記事を書いている時もSOLD OUTになっております。)感覚的にはNicheほど入手困難ではなさそうですが、エスプレッソ対応によりかなり話題になっており、今後売り切れが続く可能性があります。
在庫が入ったら即購入できるように待機する必要がありそうです。
まとめ
このクオリティのグラインダーが4万円台で手に入るというのは最高だと思います。
Option-Oさんのホームページを見ていると、かなり正直ベースで情報を公開しており非常に好感を持てました。例えば、エスプレッソの対応を公式でOKにしたのも正直にエスプレッソ用に設計していないこと、頻繁に使うと長期間使うのは難しいことなど公表した上で、ユーザーからのフィードバックを受けての正式対応されています。また発売当初のバージョンは結構モーター音がうるさかったことも認め、2021年8月以降はモーターを変更したバージョンアップ版を出荷していることも書かれています。
小さいメーカーなのでこの辺りの小回りがいいですよね。小さいメーカーだからと言って品質には全く問題はなさそうです。非常にシビアな評価がされる10万円越えの高級グラインダーでもLAGOM P64は高評価で安心できます。
フィルターコーヒー用に電動グラインダーを探している方は文句なしで今はベストチョイスだと思いますね。私ならせっかくなので48mm臼を選びます。
私のように家庭用のエスプレッソ用のグラインダーを探しているという人にとっても非常に魅力のある選択肢だと思いますね。フラット臼にそこまでのこだわりはない、という人は文句なしのグラインダーかなと思います。
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